ちょっとしたこと

 自分の満たされた時間のなぞについて、ちょっと考えてみた。実生活は、苦境とも呼ばないと誰にも説明できない生活環境なのだが、なぜか深みに嵌っていく・・・やはり流行に流されているのかと、そうでも考えるしかない。
 吉田拓郎泉谷しげる高田渡三上寛などなど、また世にブームなるものができる雰囲気を感じている。そんな時代に、私自身も、どっぷりと嵌っていた、鈴木勲や板橋など、いわゆる日本のジャズにまた熱を上げつつある。自分でおやっと思うぐらい無茶な時間の割き方をし、浪費とも呼べる行動をとっている。自覚しているのだが、どうも、止めるという感情がわかず、むしろ以前よりのめり込んでいく。現実には、CDやLIVEといった趣味の行動なのだが、気持ちの高揚は高くなるばかりで、昔かじった楽器など、ひっぱりだし、まんざらでもない毎日を送っている。音楽というより、音の持つ刺激になにかの意味を感じており、それがすごく心地よい。

 影響力のある音楽も、波にすぎないのだが、この些細な変化が、自分の感覚におおきな影響を与える。人間の行動は、ほんのわずかな変化やちょっとしたきっかけで、決定付けられるというのは事実だと思う。そうだとすると、意図的に『ちょっとしたこと』を認識できれば、おもしろい人生をおくれるかもしれない。なんて考えてみる。